Unique IPv6 Prefix per Host について調べてみた


ITRC meet 58 での発表資料の一部抜粋版 です。 2025年11月時点での、IPv6 におけるホストへのプレフィックス配布に関して、調査した内容をまとめました。


2026年1月、Android での追加検証を実施しました。 Google は、端末に単一の IPv6 アドレスの利用を強制する DHCPv6 は、NAT66 の利用を助長するという考えから、Android に DHCPv6 クライアント機能(厳密には IA_NA による非一時アドレス要求)を実装していません。 しかし、上記の資料にもある通り、2025年9月、GoogleAndroid に IA_PD によるプレフィックス要求のサポートを追加しました。

android-developers.googleblog.com

これによって、ネットワークに DHCPv6-PD サーバがあるとき、Androidプレフィックスを要求するようになりました。 『ネットワークに DHCPv6-PD サーバがある』というのは、Router Advertisement の Prefix Information Option に新たなフラグ(RFC9762)を導入することで通知することができるようになっています。 詳細は上記の資料を参照ください。 この追加検証では、実際に Android がIA_PD によるプレフィックス要求を行う様子を確かめてみました。

radvd は、ルータ広告デーモンのデファクトスタンダードな実装ですが、2026年1月時点ではRFC9762をサポートしていません。 AdvDHCPv6PDPreferredFlagを実装しましたので、今回はそのパッチを当てた radvd を使用します。

検証の結果、確かに Android が DHCPv6 IA_PD によるプレフィックス要求を送信している様子が確認できました。

Android による DHCPv6 IA_PD の要求

RFC9762によるフラグを設定した RA パケットの内容

Android が送信した DHCPv6 パケットの内容